仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「あああっあのっ……」

「んー、熱はないみたいだね」

「う、うん、ないよ?本当になんでもないから気にしないでっ……」


ああまたドキドキしちゃった……!

心臓バクバクで、どうにかなっちゃいそうだよ……!!


「そっか、それならいいけど……あ、そうだ椎名さんの好きなものってなぁに?」

「わ、私の好きなもの……?」


またさりげなく手を繋がれて、ビクッとしながらも答えようとしたその時だった。


「わっ……!?」


何かに躓いて、また転びそうになってしまったのだ。

や、ばい……!!


「大丈夫?」


今度は腰に手を回されていた。


「あ、ありがとうっ……」


最悪だ……また転んじゃうなんて……。

しかも、また助けられちゃった……距離近いよぉ……。


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