仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
忍くんが黒瀬さん?黒瀬さんが、忍くん……?


ああ、わけわかんないっ……!!


「千幸、ちがう。話を聞いてほしい」


ポンッと肩に手を置かれる。


「え、えっと……」

「確かに……黙ってたことは悪かった。だけど、これには事情があるんだ」

「事情……?」

「そんなことどうでもいいよ、自分のこと騙してた男と一緒にいるなんて、嫌だろう?俺と帰ろう?」


私、一体どうすれば……。


「ちょっとー!綾人様、私たちと帰るんでしょー!」


困っていると、10人ぐらいの女の子たちが綾人さんの方に走ってきていた。


「やばい、行くよ千幸」

「へっ?」


忍くん……にそう言われて、手を繋がれながら、走り出す。


「あーちょっと待って!」


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