仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「し、忍くん……!あの、ごめんね……!」

「いやいいよ、気にしないで。千幸軽いし」

「あ、ありがとう……?」


全然軽くないと思うんだけどなぁ……すごいなぁ、忍くんは。


そんなことを思いながら、忍くんを見つめてしまった。


黒瀬さんだと言うことも衝撃だけど……初めてちゃんと素顔が見れて、嬉しい気持ちが勝っちゃってたみたい。


「ん?俺の顔になんかついてる?」

「へっ?う、ううん!」


今度は恥ずかしくてぷいっとそっぽ向いてしまった。


そして、ふと思い出す。


『俺と婚約しませんか?』


パーティーでの出来事だ。

あれを言っていたのは、忍くんだったと言うことだよね……?


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