仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「よしできたよ」
「ありがとう忍くん!」
「ううん、このぐらい全然。だって俺彼氏でしょ?」
「へっ……?か、彼氏……!?」
「あれ、ちがうの?」
そ、そっか……私たち、すごく嬉しいことに両思い、なんだよね……!!
「う、ううんちがくない……!」
「じゃあこれからよろしくね、千幸」
「うん!よろしくお願いします……!!」
ああ私、今とっても幸せだ……!モヤモヤが晴れて、スッキリしてる気分……!
だけど、胸いっぱい幸せが溢れてる。
「あのね、ケーキと紅茶用意したんだ。良かったら食べて」
忍くんがそういうと、ゾロゾロとたくさんのケーキを持っている使用人さんたちが歩いてくる。
「好きなものとって食べていいからね」
「え、いいの……!?」
「うん、自由に食べて」
テーブルの上にズラりと並べられたケーキたち。
美味しそうな香りのする紅茶。
なんだか、お姫様にでもなった気分だ……。
ちょうどお腹も空いているし、美味しそうなケーキを食べたくてよだれが出てしまいそう。