仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
自分の彼女の優しさに感心しながら歩いていると、学校が見えてきた。


「忍くんは最近の授業ついていけてる?」

「うん、なんとか」


予習はしているから、結構先のことまでわかってたりする。


「そっかぁ……すごいなぁ」


千幸も赤点を取ってはいないし、どちらかというと点数はいい方だと思うけど……。


「前のテスト、何点だった?」

「100だったよ」

「ええ!すご!私74点だったよ……」

「74も十分すごいよ」


俺には家庭教師がついているから勉強スピードも早い。

だけど千幸にはいなかったはず。だから、差は生まれたって全然おかしくない。


「中学校のテストなんてそのぐらいの点数取れたらいい方だよ」

「あはは……100点取ってる人に言われても説得力あんまりないけどね……」

 

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