仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
確信を持っているわけじゃないけれど、前に比べて全然危ないことが起こらなくなった気がする……。

俺としては、千幸が少しでも安全になってとても嬉しい。


運がいいと前に千幸に言ったけれど、あの時は一緒にいたい気持ちを誤魔化すために言っただけだから、本当に運がいいのかはわからない。

だけど、嘘から出た誠、嘘のつもりだったのに本当にその通りになってしまった、のかもしれない……。


それならそれで、嬉しいけれど。


「忍くん、どうかしたの?」


隣を歩いている千幸に話しかけられる。


「ああ、最近運がいいなぁって思って」

「そうなんだ!忍くんが運が良くなったなら、私嬉しい……!!」

「ふふ、ありがとう」


人の嬉しさを自分のことのように喜んでくれるなんて、千幸は本当優しいなぁ。




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