推しは策士の御曹司【クールな外科医と間違い結婚~私、身代わりなんですが!】スピンオフ
「咲月の、その憧れはいいと思う。それはアリです!自社愛です」
「それ以上になってきてる」素直に言うと、芽愛ちゃんは困った顔でコーヒーを飲みほした。
そこでハグの話はしなかったけど、偶然コーヒーショップで会って連絡先を交換し、夜のドライブに行った話をすると「なんですって!」と、芽愛ちゃんは大きな声を出し、私は驚いて周りを見渡してしまった。お騒がせしてすいません。
「急接近でしょう」目が大きくなってるよ。
「だから困ってる」私が素直に言うと、「うー!!!」と、変な声を出して眉間にシワを寄せるので、指摘すると「シワやばっ!」と、おでこを指で伸ばす。
芽愛ちゃんも私もわかっている。シンデレラにはなれっこないって。
「14日に会う約束をした」
「憧れすぎて幻覚とか見てない?」
「幻覚の方が幸せかも。琉希にも14日誘われた」
「咲月のモテキ」
「二度とないモテキと、こんな感じで巡り合いたくなかった」
「リアルに言わせてもらえば……」背筋を伸ばして芽愛ちゃんが言う。
「専務とは世界が別すぎる。琉希に誘われたならそっちに行った方がいい。普通の幸せが待っている。いや、琉希はいい男だから普通以上に幸せになる確率が多い」
肩を落として聞いてしまう。
「咲月の話が現実なら、あの専務が遊びで咲月を誘うのは……考えたくないけれど、ただの気まぐれで声をかけて遊んでる可能性もある」
認めたくないけれど、それもある。
「泣いて捨てられる覚悟はある?お金渡されて終わるかもしれないよ。愛人枠かもしれないよ。私はそれは嫌だ。咲月が泣くのは見たくない」
「うん」
「捨てられたら今の職場に居ずらくなるよ。専務はどこぞのお嬢様とお見合いして結婚するの見れる?」
返事をしたくても声が出ない。
「酷いこと言ってごめんね。でも私の正直な気持ちだから」
「うん。ありがとう」
ありがとう。うん。遊ばれているのかもしれない。身分が違いすぎるもの、世界が違いすぎるけど、専務の優しい声と顔を思い出すと騙されてもいいって思ってしまうから、私は本当にバカだなぁって自分で思う。
「芽愛ちゃん」
「何?」
「ごめん……それでも専務が好き」
「あんたって子はもうっ!」
ふたりとも何だか涙目だった。芽愛ちゃんは私を見て怒りを通り越して呆れて笑ってしまってる。
「自分でちゃんと始末をつける。きちんと遊ばれる前にお別れする」自信はないけど、私はそう宣言した。
自分の気持ちには嘘は付きたくない。
「咲月のバカ」
「バカでごめん」
ふたりで笑って、私は琉希に【14日は予定がある】と、その場でスマホを打って送信する。
今度はっきりと断ろう。こんな私を好きって言ってくれてありがとう。
「それ以上になってきてる」素直に言うと、芽愛ちゃんは困った顔でコーヒーを飲みほした。
そこでハグの話はしなかったけど、偶然コーヒーショップで会って連絡先を交換し、夜のドライブに行った話をすると「なんですって!」と、芽愛ちゃんは大きな声を出し、私は驚いて周りを見渡してしまった。お騒がせしてすいません。
「急接近でしょう」目が大きくなってるよ。
「だから困ってる」私が素直に言うと、「うー!!!」と、変な声を出して眉間にシワを寄せるので、指摘すると「シワやばっ!」と、おでこを指で伸ばす。
芽愛ちゃんも私もわかっている。シンデレラにはなれっこないって。
「14日に会う約束をした」
「憧れすぎて幻覚とか見てない?」
「幻覚の方が幸せかも。琉希にも14日誘われた」
「咲月のモテキ」
「二度とないモテキと、こんな感じで巡り合いたくなかった」
「リアルに言わせてもらえば……」背筋を伸ばして芽愛ちゃんが言う。
「専務とは世界が別すぎる。琉希に誘われたならそっちに行った方がいい。普通の幸せが待っている。いや、琉希はいい男だから普通以上に幸せになる確率が多い」
肩を落として聞いてしまう。
「咲月の話が現実なら、あの専務が遊びで咲月を誘うのは……考えたくないけれど、ただの気まぐれで声をかけて遊んでる可能性もある」
認めたくないけれど、それもある。
「泣いて捨てられる覚悟はある?お金渡されて終わるかもしれないよ。愛人枠かもしれないよ。私はそれは嫌だ。咲月が泣くのは見たくない」
「うん」
「捨てられたら今の職場に居ずらくなるよ。専務はどこぞのお嬢様とお見合いして結婚するの見れる?」
返事をしたくても声が出ない。
「酷いこと言ってごめんね。でも私の正直な気持ちだから」
「うん。ありがとう」
ありがとう。うん。遊ばれているのかもしれない。身分が違いすぎるもの、世界が違いすぎるけど、専務の優しい声と顔を思い出すと騙されてもいいって思ってしまうから、私は本当にバカだなぁって自分で思う。
「芽愛ちゃん」
「何?」
「ごめん……それでも専務が好き」
「あんたって子はもうっ!」
ふたりとも何だか涙目だった。芽愛ちゃんは私を見て怒りを通り越して呆れて笑ってしまってる。
「自分でちゃんと始末をつける。きちんと遊ばれる前にお別れする」自信はないけど、私はそう宣言した。
自分の気持ちには嘘は付きたくない。
「咲月のバカ」
「バカでごめん」
ふたりで笑って、私は琉希に【14日は予定がある】と、その場でスマホを打って送信する。
今度はっきりと断ろう。こんな私を好きって言ってくれてありがとう。