時をこえて、またキミに恋をする。
「うまそー!」


テーブルの上に並べられた出前のお寿司に目を輝かせる宗治。


お寿司は宗治がいた時代にもあったらしいんだけど、あまり食べたことがなかったとか。

だけど、こっちにきてから改めて食べると、そのおいしさに感激して、それからお寿司が大好物になっていた。


「オレ、サーモン!」


そう言って、一度にサーモンを3貫取る朔。


「朔!わたしも食べたいんだから、1人で全部食べないでよね」

「わかってるってー。ねえちゃん、食い意地張りすぎだろー」

「どっちがよっ」


隣に座る朔にムスッとして軽くにらみ、その視線をお寿司に戻した。


「それじゃあ、わたしは〜…」


まずは、まぐろにしようかな。


ゆっくりとまぐろにお箸を伸ばすと、横から伸びてきた別のお箸と重なった。


「…あっ、ごめ――」
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