茜空を抱いて
***
「中橋さん、今度あなたのアクセサリーを店頭に置いてみない?」
そんな誘いを上司から受けた秋、私は思わず目を見開いた。
『え、店頭に、ですか?』
「そう、中橋さんのハンドメイドの作品、あれ社内で結構話題なんだから」
『………本当ですか、嬉しいです、』
「センスあるって、私も思うし。きっとすぐ売れちゃうわね。それで、どう?」
『是非、是非一度だけでも置いていただきたいです!』
くすりと微笑んだ彼女は、わかった。じゃあ頑張って、と手を振って去っていく。
私は慌てて頭を下げ、嬉しさのあまり小さく拳を握りしめた。
耳元のあのイヤリングに触れる。
あなたのおかげできっと、ここまで来られたよ。
「中橋さん、今度あなたのアクセサリーを店頭に置いてみない?」
そんな誘いを上司から受けた秋、私は思わず目を見開いた。
『え、店頭に、ですか?』
「そう、中橋さんのハンドメイドの作品、あれ社内で結構話題なんだから」
『………本当ですか、嬉しいです、』
「センスあるって、私も思うし。きっとすぐ売れちゃうわね。それで、どう?」
『是非、是非一度だけでも置いていただきたいです!』
くすりと微笑んだ彼女は、わかった。じゃあ頑張って、と手を振って去っていく。
私は慌てて頭を下げ、嬉しさのあまり小さく拳を握りしめた。
耳元のあのイヤリングに触れる。
あなたのおかげできっと、ここまで来られたよ。