俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
蓮也は俺の顔を見るなり、走って抱きついてきた。

「パパ、パパ」

「ごめんな、でも男は泣いたらダメだぞ」
「うん」

「蓮也くんは慣れない場所で不安があったんだと思います、どんどんお友達が少なくなって、心細くなったようです」

「そうか、でもママも寂しいって泣いてるかもしれない、だけど病気を治すために頑張ってるんだ、だからパパと蓮也も頑張らないとな」

蓮也は俺の話をじっと顔を見ながら聞いていた。

そうだ、美希のことも気になるが、今は蓮也のことでいっぱいだな。

美希、ごめんな。

まさか、本当に寂しくて泣いているとは想像出来なかった。

美希が入院したことを東條から聞いた望月は、すぐに美希の病室に向かった。

「美希ちゃん、大丈夫か」

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