俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「違います、社長のお嬢様です」
「やっぱりそうか、全部話してもらおうか」

東條は観念したように話し始めた。

「奥様は社長を今でも愛しています、離婚届だって、社長のことを思って涙ながらにサインしていました」

俺は東條の話を黙って聞いていた。

「体調不良で入院した時も、美蓮様の妊娠があったからです、社長のギブアップ状態を心苦しく思い、この先社長にこんな思いをさせられないと離婚を決断したんです」

俺はなんて情けない男なんだと、自分を恥じた。

「美蓮様の出産に向けて、奥様からご相談を受けて、全て自分が手配致しました」

「やっぱり、そうか、まずは謝るよ、美希が迷惑をかけて済まなかった、また美蓮の出産に手を貸してくれて感謝する」

俺は東條に深々と頭を下げた。

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