俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「社長、頭を上げてください」

「美希は元気で過ごしているのか、美蓮は問題なく成長しているか」

「はい、お二人共にお元気でお過ごしです」

「美蓮は美希が付けたのか」

「はい、美希様の美と蓮様の蓮の字を頂いたとのことです」
「そうか」

「美希と会いたい、話を通してくれ」

「奥様に話してみます」

俺は美希との話し合いを通してもらうように頼んだ。

美希、済まない、俺がもっとしっかりしていれば、美希にこんな思いはさせずに住んだんだよな。

蓮也にも美蓮にも本当に申し訳ないと思っている。

美蓮、俺の娘か、早く顔が見たい、この腕に抱きしめたい。

俺は美希とやり直す決意を固めた。

次の日、蓮也の幼稚園の迎えの時、美希と会えることになった。

俺は真弓さんに仕事の解約を申し出た。

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