俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
その時ドアがノックされた。私は我にかえって彼から離れようとした。

しかし「離れるなと言っただろう」彼は私を抱きしめたまま「今取り込み中だ、後にしろ」そう言ってまた私を見つめ、キスをした。

そのまましばらく見つめ合い、彼は私を抱きかかえてソファーに押し倒した。

彼の唇が首筋から鎖骨辺りに移っていく。

「あのう、社長困ります」

「俺に抱かれるの嫌なのか」

「昨日会ったばかりですよ、それにここは会社です」

「俺は美希に心奪われてからこの日をどれ程待っていたか」

心奪われたってどういう事?

その時彼のスマホが鳴った。

「なんだよ、これからだって言うのに、はい、鏑木です、わかりました、調べて折り返します」

私はこの隙にソファーから抜け出し、衣服の乱れを直した。

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