俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
蓮は記憶のない状況を情けなく感じていた。

「俺はもう帰るよ、ちゃんと、美希ちゃんと話し合えよ」

「ああ、そうするよ」

蓮はマンションへ戻った。

ドアを開けるとリビングに美希が座っていた。

「蓮さん、ごめんなさい、望月さんとは何も……」

蓮は美希の言葉を遮り、抱きしめた。

「美希、ごめんな、美希を愛しすぎて、望月に嫉妬した」

蓮は美希の頬を両手で挟み、唇にキスを落とした。

「蓮さん、嬉しいです、こんなにも愛されて……でも、私は蓮さんを裏切ることはしていません、信じてください」

「美希、そのことでちょっと聞きたいことがある」

美希は改まった蓮の態度に不思議な表情を見せた。

美希をリビングのソファに座るように促した。

「何でしょうか」

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