俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「ああ、確かに当時はそうだったが、お前が真弓って女を抱いた時は、
キャバ嬢だった」

「やっぱり、俺は不倫したのか」

「確かにその女を抱いたが、罠に嵌ったんだよ、お前は」

蓮は何も思い出せず、ただただ戸惑っていた。

「美希ちゃんが美蓮の出産当時、世話を焼いたのは東條だ」

「東條?」

「でもな、美希ちゃんは決してお前を裏切ることはしていない」

「それなら、なぜ、一年もの間、俺から離れて、東條を頼って、離婚まで考えたんだ」

「それは美希ちゃん本人から聞いた方がいい」

「それに、そんな俺の不倫をなぜ許してくれたんだ」
「不倫じゃねえけど、美希ちゃん以外の女を抱いたのは事実だからな、
それだって美希ちゃん本人に聞いてみないとわからないよ」

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