俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
第二十八章 蓮と美希のすれ違う気持ち
美希は蓮にエレベーターに乗るように促した。
蓮は美希に促されて、部屋に向かった。

「蓮也は?」

「東條さんと出かけてます、今日は東條さんのマンションへ泊まりです」

「そうか、美蓮は?」

「寝てます」

蓮は項垂れていた。

「何があったんですか」

蓮は美希に対して頭を下げた。

「ごめん、真弓さんにどうしても確かめたいことがあって、キャバクラに行った」

「そうですか、解決しましたか」

「解決した」

「そうですか、よかったですね」

「良くない」

「えっ?」

美希は、蓮の尋常じゃない態度に大体の予測がついた。

「美希、俺はお前との約束を破った上に、裏切った」

美希は目をパチクリした。

「裏切ったってどう言う意味ですか」

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