俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「酒を一杯だけ飲んで、酔いが回って、それで……」

「それでどうしたんですか」

「真弓さんと身体を重ねてしまった」

「嘘!」

「嘘じゃない、酔いが回って、意識がなくなって、気がついたら、真弓さんが……」

「もう、やめて、聞きたくない」

美希は自分の耳を塞いでしゃがみ込んだ。

蓮は美希の肩を抱こうと美希に近づいた。

「いや、蓮さん、ひどい」

「ごめん」

美希は美蓮を抱き抱えて、部屋を出ようとした。

「美希、どこに行くんだ」

蓮は美希の前に立ち塞がった。

「蓮さんは真弓さんが好きなんですよ、私はもう、蓮さんを信じられません」

「美希、俺が好きなのは美希だけだ」

そこにインターホンが鳴った。

画面に映し出されたのは望月だった。

「はい」

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