俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
ため息ばかりついてしまう。

いつも、美希の様子を気にしてくれるのは、東條だった。

東條は独身のまま、蓮の右腕として蓮を支え、美希を影ながら見つめていた。

ある日、美希はパートに出たいと蓮に申し出た。

「蓮さん、美蓮が幼稚園に行ってる間、パートに出たいんですが」

「小遣いでも足りないのか」

「違います、社会勉強のためと、なんかうちにいると、ますますおばさんになって行くようで不安なんです」

「美希、美希はおばさんなんかじゃないぞ、とても魅力的だ」

蓮は美希を引き寄せて抱きしめた。

「美希が他の男の目に晒されると思うと、ちょっと心配だな」

「蓮さん、私だって、ますますカッコ良く大人の魅力が増している蓮さんが心配です、
私は若い女性には勝てませんから」

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