俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「美希、お前を抱きたい」

蓮は背を向けたまま、そう告げた。

「蓮さん」

蓮は美希の方に身体を向けて、じっと見つめた。

いつも主導権は蓮だった。

美希から求めたことはなかった。

十二歳も年上で、今は二人の母親だ。

もうすぐ五十歳を目前にして、三十代の蓮を求めて、拒否されたら

恥ずかしくて仕方がなかった。

でも、美希の女の部分が蓮のたくましい上半身をみて、目覚めたのだ。

美希は蓮を抱きしめた。

「おい、美希」

今までにない美希の積極的な行動に、蓮は驚きを感じたのと同様に、

興奮を覚えた。

美希は蓮の首筋にキスを落とした。

「美希、今日はどうしたんだ、こんなに積極的になって」

「こんな私は嫌いですか」

「いや、最高だ」

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