俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「でも、仲良く車に乗り込んでいきました」

蓮は秘書の金子流花と一緒のところを見て、勘違いしたのだと察した。

「ああ、あの人は俺の新しい秘書だよ」

「でも、とても仲睦まじい感じでした」

「そうか、声かけてくれたら、誤解しないで済んだのに……」

「声なんてかけられません、相手の方は若くて、可愛らしい女性で、私なんか
太刀打ち出来ません」

美希はちょっと興奮気味で答えた。

蓮は美希を座らせた。

そして、紙袋を指差した。

「それが俺の弁当?」

「はい」

蓮は紙袋を取って、中に入っているお弁当を手に取った。

早速お弁当を開けて「いただきます」そう言って一口パクッと口に入れた。

「うまい」

「蓮さん、無理なさらなくても、あの方と済ませたんですよね」

< 296 / 316 >

この作品をシェア

pagetop