もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない


「生徒会室ではないのですね」


「学園長に頼まれてちゃって。午後一の授業をとりやめて生徒集会を開きたいから、準備をして欲しいって」


「いきなりですね。生徒会選挙については、昨日、過不足なく生徒の皆さんにお話ししたと思うのですが……」


「他にも……伝えなければならないことが……できたみたいで……」



わが校の学園長は、トキメキとヒラメキで突き進むタイプですからね。

とっさの思い付きで「生徒集会を開いてほしい!」って言ってきたことも、今まで何度もありましたし。


でもでも素敵な方なんですよ。


ミルキー様のもとに集まった、多くの生徒からの希望。

『授業中以外は、スマホの使用を許可して欲しい!』


そんなお願いも、学園長は受け入れてくれましたし。


『授業中に使用している人が一人でもいた場合は、学園内へのスマホの持ち込みを完全禁止にします!』

なんていう、厳しい条件付きではありますが。


生徒の心の寄り添う、優しい方なんです。




「それなら今すぐ、私も講堂に行きます。準備をお手伝いしたいですし……」


「海花は来ないでね」


「えっ?」


「絶対に来ないで」


「……ですが、司会進行は副会長の務めですよ」


「生徒集会にも、顔を出さないで欲しい」


「……でも」





「これは、ご主人様命令だから!!」


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