もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない


荒らげるようなミルキー様の声が、スマホ越しに響く。



理由はわからない。

いつもの優雅な雰囲気が、完全に消え去っている。

まるで私のことを、怒っているかのよう。




お互い言葉を発しない、10秒ほどの沈黙の後


「ごっ……ごめん、海花」


スマホ越し、ミルキー様が焦り声をあげた。




「海花は何も心配しなくていいから」


「……」


「生徒集会に出席しなくてもとがめないように、学園長に俺から伝えておくから。ねっ」



どんどんミルキー様の声が、甘く変わっていく。

普段のミルキー様の優しい声に戻っていく。


それなのに私は、スマホを耳に当てたまま。

戸惑うことしかできない。



ご主人様命令ですか。

それならメイドの私は、従うしかありませんね。

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