もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
俺は海花の前に立つ。
そして、甘々な声を海花に吹きかけた。
「選挙の資料作りは、明日のお昼休みにちゃんとやるから」
「でも……」
「海花、いつもみたいに座って。これはご主人様命令だよ」
上から目線な言葉を、甘い声で紡ぐ俺。
嫌われたくない。
お願い、嫌いにならないで。
「ねっ、いいでしょ?」
心配性の俺は、とびきりキュートなウインクを海花に飛ばす。
ぼわっ。
海花の頬が赤くなった。
俺にトキメいてくれた?
そうだといいな。
子供のころから、俺は海花が憧れる王子様になりたかった。
細くて程よく筋肉がついた体も、日焼け知らずの白肌も、フワサラな髪も、甘い声も、優雅な微笑みも。
全部全部、海花に好かれるために、日々磨いているんだからね。