Cherry Blossoms〜思惑の交差点〜
先ほどの爆発に巻き込まれたのか、ステージの近くには血を流した人が数人倒れている。桜士とヨハンはすぐに怪我人に駆け寄り、トリアージを開始する。

「大丈夫ですか?わかりますか?」

「名前は言えますか?俺の手を握ってください!」

桜士とヨハンは一人一人に声をかけ、黄色か赤か緑かを判断していく。幸いにもまだ黒はいない。だが、油断はできない状況であることに変わりはない。

「救急車を呼びます!」

桜士がそう言いスマホを取り出すと、十から電話がかかってきていた。何事だろうかと通話ボタンを押し、「緊急事態だから後にしてくれ」と言おうとした刹那、十が困惑した声で叫ぶように言う。

『九条さん!!今、俺とモニカさんが見張っていたところで爆発が起きたんです!!いっぱい怪我人がいて……!!』

「何!?」

十からの連絡に桜士は驚く。そしてヨハンの方を見れば、ヨハンのスマホにもeagleのメンバーから電話がかかってきているようで、ヨハンも電話をしている。
< 32 / 44 >

この作品をシェア

pagetop