Cherry Blossoms〜思惑の交差点〜
『君は大事な仲間を取る?それとも目の前で苦しんでいる他人を取る?さあ、どっち?』
イエティがそう言った後、映像は街道モニターから消えてしまう。桜士は拳を握り締め、ヨハンも悔しげな顔を見せた。
「どっちを俺たちが取るのか楽しんで見てるってことか!」
桜士は唇を噛み締める。もちろん一花を助けに行きたい。だが、目の前で苦しんでいる人を放ってなど医師免許を持っている者としてできない。
(前の俺なら、迷わず他人を切り捨てていたかもしれないな)
目の前で苦しんでいるのは、自分が守るべき日本国民だ。だが、それ以外何もない。家族でも友達でも何もない。ただそこにいただけの人間である。
医師免許を持っている人の多くは、目の前で苦しんでいる人を救おうとするだろう。だが、医療従事者も人間なのだ。いつでも他人を優先できる人間ばかりではない。
「どうすれば……」
こうしている間にも、時間は止まらずに過ぎていく。その時、桜士の肩が強くヨハンに掴まれた。
イエティがそう言った後、映像は街道モニターから消えてしまう。桜士は拳を握り締め、ヨハンも悔しげな顔を見せた。
「どっちを俺たちが取るのか楽しんで見てるってことか!」
桜士は唇を噛み締める。もちろん一花を助けに行きたい。だが、目の前で苦しんでいる人を放ってなど医師免許を持っている者としてできない。
(前の俺なら、迷わず他人を切り捨てていたかもしれないな)
目の前で苦しんでいるのは、自分が守るべき日本国民だ。だが、それ以外何もない。家族でも友達でも何もない。ただそこにいただけの人間である。
医師免許を持っている人の多くは、目の前で苦しんでいる人を救おうとするだろう。だが、医療従事者も人間なのだ。いつでも他人を優先できる人間ばかりではない。
「どうすれば……」
こうしている間にも、時間は止まらずに過ぎていく。その時、桜士の肩が強くヨハンに掴まれた。