あの日ふたりは夢を描いた
「……ねぇ並木」

私を呼ぶ少し低めの声が聞こえた数秒後、華奢だと思っていたけれどしっかりと男らしい真柄くんの身体にふわっと包まれていた。

「俺は昔の並木を知らないけど……」

「……真柄くん?」

押し返そうとしても離れない身体。

「……ちょっと、だめだよこんなの」

「今でも十分、魅力的なんじゃないの」

耳元でそんなことを言われ、みるみるうちに私の体温は上がっていく。
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