闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
 小手毬の反応を確認しながら、陸奥の手が下腹部へ伸びていく。瀬尾によって剃られたという和毛のないすべらかな恥丘から見える敏感な場所を摘まめば、ようやくさわってくれた、と嬉しそうに小手毬が笑う。

「うわ……びしょびしょ」
「ミチノクにさわられていると、すごく、気持ちいい。ジユウお兄ちゃんにさわられているみたい」
「そうかよ」

 きっとほかの男にゆだねているときも、同じようなことを言って、彼女は快楽に溺れるのだろう。
 最後までしてはいけない、ルールはそれだけだ。
 期間は小手毬が心身ともに“女神”の“器”としての役目を担えるオンナになるまで。
 そしたら、淫らに躾けられた彼女は“諸神”となる男のもとへ捧げられる。

 死にたがっていた彼女を生かしたのは陸奥だ。
 だが、蘇った彼女が、このような異質で過酷な状況を甘受していることが、信じられない。
 自由は彼女を救おうとしていたはず。彼女を救うということが、果たしてどういうことなのか陸奥はわからなくなってきている。

「ねえ、キスして」
「……どうして」
「医療行為よ。だってこのままじゃ、気持ちよすぎて、呼吸困難になりそうだ……から」
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