闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
 真っ赤なサルビアが飾り棚の花瓶に生けられている。
 優璃は昨日来たのだろう、早咲が嬉しそうにしていたのを思い出す。

 優璃ではない。
 じゃあ、誰が……


「面会時間はもう終わっていますよ」


 そう言ったのと、雷鳴が轟いたのは、殆ど同時だった。
< 45 / 255 >

この作品をシェア

pagetop