再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。

 お父さんを馬鹿にされたようで腹を立てているリュー皇子が容易く想像出来てしまって苦笑する。

「エルから見たら、私たちは皆子供なのかもしれないですね」
「……だがコハル、奴には気をつけろ」

 真面目な顔で言われて小さく息を吐く。

「まだそんなこと……エルとはホント何もありませんて」
「だが、特別だとか言われていただろう」

(あれはリューの反応を面白がっていただけだと思う……)

 でもこれ以上ややこしくしたくないので言わないでおく。
 と、思い出したようにリューが身体をこちらに向けた。

「そういえば、結局ふたりでどこへ行っていたんだ」

 やっぱりまだ少し不機嫌そうに訊かれて、私は正直に答えることにした。
 もう隠す必要もないだろう。

「竜の都に行ってました」
「都に?」
「私が都に行ってみたいと言っていたのを聞いて、連れていってくれたんです」

 するとリューは驚いたようで。
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