偽る恋のはじめかた
「桐生課長、雨宮(梨花)さんと喋ってますね。雨宮さん綺麗だな〜」
黒須君から見ても梨花は綺麗らしい。化粧をして8時間以上はとうに超えているはずなのに、肌には艶があり、女の私から見ても、綺麗で羨ましいという感想以外出てこない。
「ねー。本当綺麗だよね。羨ましいわ」
「・・・俺は椎名さんの顔の方が好きですけどね?」
「はい、はい。ありがとねー。
さすが、年上キラーと呼ばれる男は違うね」
彼は私を口説いている訳ではなく、日常会話なので、サラッと受け流す。いつもの流れだ。