夕陽を映すあなたの瞳
「かんぱーい!」

四人は笑顔でグラスを合わせる。

数日前、慎也が昴に、愛理が心に連絡して、四人で同窓会の幹事の打ち上げをすることになり、今日こうして居酒屋に集まったのだった。

「いやー、大成功だったな。同窓会」
「ほんと!昴も心も、忙しい中ありがとうね」

慎也と愛理に言われ、心と昴はいやいやと手を振る。

「そんな、こちらこそだよ。慎也くんも愛理も、幹事じゃないのに手伝ってくれて、ありがとう!」
「ああ、そうだな。本当に心強かったよ。それに、同窓会やろうって声かけしてくれてありがとう。おかげでみんなにまた会えて、楽しかったよ」

今度は慎也達が恐縮する。

「いやいや、そんな…って、なんだこのやり取り。もう今日は四人でパーッと飲もうぜ!」
「そうだね!」

そしてもう一度、乾杯した。
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