世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「えっと……ごめん、起こした?」

「うん、どこで目を開けようか悩んでた」

「恥ずかし……てゆうか、ごめんなさい」

「あれだけ飲んでたのに、ちゃんと記憶はあるんだ?」

「ありますよ、俺だってどんなに酔ってても好きな女しか欲しくないから」

口を尖らせた俺を見ながら梅子がクスッと笑った。

「いつから待ってたの?あの子は?」

「心奈すか?ベッドに放り込んだら、すぐに帰りましたよ。逆に俺が襲われそうだったし……俺、そんな信用ない?梅子さんしか興味ないのに」

そこまで言って俺は口元を覆った。

「……すいません、ガキみたいな返事ばっか。こんなんじゃ、梅子さんに相応しくないの分かってるのに」

梅子が大きな瞳をさらに大きくしてから、ふわりと微笑んだ。

「相応しくないのは私の方だよ」

「え?」

「……だってそうでしょ?世界くんは、容姿端麗の将来有望な御曹司」

「何それ。そんなん関係ねぇじゃん」

「聞いて。でね、世界くんはこれからキラキラと希望に満ちた人生を自分の夢だけ抱いて真っ直ぐに歩んで行って欲しいの。その隣にいるのは私じゃない……私じゃ勿体無いよ。このままじゃ私のことがいつか世界くんの足枷になる気がして……だから契約交際は……終わりにしよ」

俺は梅子の言葉を最後まで聞き終わると、すぐに強く抱きしめた。

「……世界、くん、苦しいよ……」

「そんな理由じゃ離してやんない」

「……だめだよ、私なんかじゃなくて、やっぱり同年代の子と……」

俺は身体を離して梅子の両頬に触れる。
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