世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
梅子が咄嗟に俺の胸をぐっと突くが、俺は梅子の後頭部を掌で押さえると、そのまま舌先で梅子の唇を割る。そして強引にキムチチャーハンを奪って自分の口内で咀嚼してからペロッと舌を出した。

「すっげーうまいっ」

「ば、ばか!なんで一緒に食べんのよっ、噛みついてくんのよっ」

梅子の怒った顔を見ながら俺はなぞるように下唇を舐めた。

「は?いいじゃん、俺の女に噛みついて何が悪いの?」

「ちょ……あの、ね……」

「どうしたんすか?顔赤いっすよ」

「キ、キムチが辛かっただけ!」

「そうなんすか?ちなみに俺、辛いのも甘いのも得意なんで覚えといてください」

「なっ……」

梅子が一歩後ろにのけ反った。

「それにあんま隙見せられると、やっぱ一回襲っておこうかなって気になるんでせいぜい気をつけて下さいね」

「やめてよ、なんでそんなことばっかりいうのよ……」

梅子といると直ぐに俺のことで梅子を困らせたくなる。

「返事」

「わ、かったわよ……」

(っていうけどマジで隙だらけ。本気出せばもう五回ほど襲えてんだけどな)

部屋にふたりきりで料理中にキスするだけでこんなに満たされた気持ちになることなんてあっただろうか。こんなささやかな時間が愛おしくて俺の腕の中に梅子を閉じ込めたくなる。噛みついて痕つけていつだって俺のものなんだって実感していたい。

「できたっ、世界くん食べよ?」

梅子がコンロの火を止める。俺は梅子の長い黒髪を一握り掴んだ。

「もう一回だけ味見してから」

俺は梅子を真正面から抱きしめるともう一度キスを落とした。

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