世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
そのほっとした殿村の顔を見れば、色んな感情が湧き上がって罪悪感まで芽生えてくる。
──言えるわけない。仲直りどころか、世界に乱暴されそうになった上、連絡もとってないなんて。それに私と世界の問題を殿村に正直に伝えるのは違う。これ以上、殿村の想いをわかっていながら、利用もしたくないし、ましてや傷つけたくもない。
「心配かけてごめんね……」
「いや、何かあれば仕事も恋愛も遠慮せずに相談しろよ」
殿村は二重瞼を細めるとドリップコーヒーを粉をポイとシンクの三角コーナーに捨てた。
「あと……御堂の異動には驚いた。社長の独断みたいだけどな。大丈夫か?」
「あ……御堂くんがいない分見積もりが増えるなって……」
「いや、そういうことじゃなくて。梅子が仕事に恋愛を持ち込むなんて思っていないけど、恋人が隣にいるのと居ないのとでは精神衛生的に違うだろ。それに……気のせいならいいんだけど、どことなし梅子が元気なく見えたから」
殿村はどうして私のほんの小さなサインにすぐに気づいてくれるんだろう。それも殿村以外の男性に目を向けている、こんなどうしようもない私にいつだって寄り添って優しくしてくれる。
殿村の陽だまりのようなあったかい優しさと気遣う言葉に勝手に目頭が熱くなる。私は殿村を見ていられなくなって視線を外すと、入れたての緑茶に口付けた。渋みが口内の広がって今日は何だかやけに苦く感じる。
「梅子?」
「ううん、全然大丈夫だよっ、心配してくれてありがとね」
私は出来るだけ明るく返事をすると殿村より先に給湯室を出た。
──言えるわけない。仲直りどころか、世界に乱暴されそうになった上、連絡もとってないなんて。それに私と世界の問題を殿村に正直に伝えるのは違う。これ以上、殿村の想いをわかっていながら、利用もしたくないし、ましてや傷つけたくもない。
「心配かけてごめんね……」
「いや、何かあれば仕事も恋愛も遠慮せずに相談しろよ」
殿村は二重瞼を細めるとドリップコーヒーを粉をポイとシンクの三角コーナーに捨てた。
「あと……御堂の異動には驚いた。社長の独断みたいだけどな。大丈夫か?」
「あ……御堂くんがいない分見積もりが増えるなって……」
「いや、そういうことじゃなくて。梅子が仕事に恋愛を持ち込むなんて思っていないけど、恋人が隣にいるのと居ないのとでは精神衛生的に違うだろ。それに……気のせいならいいんだけど、どことなし梅子が元気なく見えたから」
殿村はどうして私のほんの小さなサインにすぐに気づいてくれるんだろう。それも殿村以外の男性に目を向けている、こんなどうしようもない私にいつだって寄り添って優しくしてくれる。
殿村の陽だまりのようなあったかい優しさと気遣う言葉に勝手に目頭が熱くなる。私は殿村を見ていられなくなって視線を外すと、入れたての緑茶に口付けた。渋みが口内の広がって今日は何だかやけに苦く感じる。
「梅子?」
「ううん、全然大丈夫だよっ、心配してくれてありがとね」
私は出来るだけ明るく返事をすると殿村より先に給湯室を出た。