世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「わっ……」
一人きりの給湯室はやけに声が響く。
私は湯呑みから溢れた緑茶をみて慌てて布巾で拭き取った。
(ぼんやりしてちゃダメでしょっ……)
頭ではわかっているのにやっぱり世界の顔が浮かんでは消えてを繰り返している。
「梅子、集中っ!」
私は胸元で拳を握った。そして私は汚れた布巾を洗ってハンガーに掛けた。
──ガチャ
「あ、いたいた」
その声に振り返れば、殿村が小さく手を挙げた。ドキッと勝手に鼓動が小さく跳ねる。殿村と会うのは金曜の夜以来だ。
「あ……えと」
すぐに殿村がふっと笑った。
「そんな顔するなよ、いま森川さんに代理で渡しておいたが金曜の夜までの期限で一件見積り頼みたくてね。で、森川さんから梅子が最近やけに忙しいそうにしてるって聞いて、僕の見積りが負担にならないか気になったからさ」
殿村はオフホワイトのマグカップをコトンと置くと、ドリップコーヒーに手をかけた。
「……あ、大丈夫。あとで図面みて、金曜の何時くらいに完成するか後日メール入れる。出来上がり次第、いつもの金庫にいれとくし」
「金庫はいいよ、直接取りに行く。いつも悪いな、助かるよ」
「そんな全然……」
私は殿村のマグカップにセットされたドリップコーヒーの上目掛けてお湯を注いでいく。すぐにコーヒーの良い香りが給湯室に広がった。
「ありがとう。ところで梅子、御堂とは大丈夫だったか?」
心臓がズキンとする。私はなるべく顔に出さないようにいつものトーンを装いながら返事を返した。
「うん……御堂くんの誤解も解けたし……大丈夫。この間は、ごめんね。私を送ってくれたばっかりに……嫌な思いさせて……」
「あの位なんともないけどな。それより梅子と御堂がちゃんと仲直りできたなら良かったよ」
殿村が形の良い唇をキュッと引き上げた。
一人きりの給湯室はやけに声が響く。
私は湯呑みから溢れた緑茶をみて慌てて布巾で拭き取った。
(ぼんやりしてちゃダメでしょっ……)
頭ではわかっているのにやっぱり世界の顔が浮かんでは消えてを繰り返している。
「梅子、集中っ!」
私は胸元で拳を握った。そして私は汚れた布巾を洗ってハンガーに掛けた。
──ガチャ
「あ、いたいた」
その声に振り返れば、殿村が小さく手を挙げた。ドキッと勝手に鼓動が小さく跳ねる。殿村と会うのは金曜の夜以来だ。
「あ……えと」
すぐに殿村がふっと笑った。
「そんな顔するなよ、いま森川さんに代理で渡しておいたが金曜の夜までの期限で一件見積り頼みたくてね。で、森川さんから梅子が最近やけに忙しいそうにしてるって聞いて、僕の見積りが負担にならないか気になったからさ」
殿村はオフホワイトのマグカップをコトンと置くと、ドリップコーヒーに手をかけた。
「……あ、大丈夫。あとで図面みて、金曜の何時くらいに完成するか後日メール入れる。出来上がり次第、いつもの金庫にいれとくし」
「金庫はいいよ、直接取りに行く。いつも悪いな、助かるよ」
「そんな全然……」
私は殿村のマグカップにセットされたドリップコーヒーの上目掛けてお湯を注いでいく。すぐにコーヒーの良い香りが給湯室に広がった。
「ありがとう。ところで梅子、御堂とは大丈夫だったか?」
心臓がズキンとする。私はなるべく顔に出さないようにいつものトーンを装いながら返事を返した。
「うん……御堂くんの誤解も解けたし……大丈夫。この間は、ごめんね。私を送ってくれたばっかりに……嫌な思いさせて……」
「あの位なんともないけどな。それより梅子と御堂がちゃんと仲直りできたなら良かったよ」
殿村が形の良い唇をキュッと引き上げた。