世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
見上げた殿村は私の体をそっと抱きしめた。少しだけタバコの匂いがして甘い香りの世界とは違う優しい香りが鼻を掠める。
「なんで泣いてる?御堂と何があったのか?泣かなくても……また仲直りできるよう僕が話きいて相談乗るから、泣くな……」
殿村の掌が私の髪を何度も漉くようになでて、その掌のあたたかさに涙が止まらなくなった。
「ひっく……私……もう……どうするのが正解、だったのか……わかんなくて……」
「うん」
「世界くんと……離れるの……こんな……ひっく」
殿村が私から体を少しだけ話すと顔をのぞき込んだ。
「御堂と……別れた、のか?」
別れたというフレーズが頭をぐわんとめぐる。また泣き出した私を見ると殿村が苦しそうな顔をしている。
「……殿、村?」
「梅子が泣いてるとどうしてやればいいのか分からなくなる。御堂と別れたって聞いて少しほっとしている自分と、梅子の泣いてる姿にどうにか御堂とまたやり直すことができないのか無意識に考えてる自分が居て……優柔不断っていうのか、考えが定まらなくて……何ていって慰めてやればいいのか分からないんだ。ごめんな」
私は大きく首を振った。そして気づけば殿村の背中に両手を回してジャケットごとぎゅっと握りしめていた。
「殿村は全然……悪くない……私こそ……ずるくてごめんなさい……」
自分が弱っているからと言って、こんな時だけ殿村の想いを知ってて優しさに縋って、傍にいてもらいたいと思う私は本当にずるい。これが殿村を傷つける行為にしかならないと分かっているのに。
「なんで泣いてる?御堂と何があったのか?泣かなくても……また仲直りできるよう僕が話きいて相談乗るから、泣くな……」
殿村の掌が私の髪を何度も漉くようになでて、その掌のあたたかさに涙が止まらなくなった。
「ひっく……私……もう……どうするのが正解、だったのか……わかんなくて……」
「うん」
「世界くんと……離れるの……こんな……ひっく」
殿村が私から体を少しだけ話すと顔をのぞき込んだ。
「御堂と……別れた、のか?」
別れたというフレーズが頭をぐわんとめぐる。また泣き出した私を見ると殿村が苦しそうな顔をしている。
「……殿、村?」
「梅子が泣いてるとどうしてやればいいのか分からなくなる。御堂と別れたって聞いて少しほっとしている自分と、梅子の泣いてる姿にどうにか御堂とまたやり直すことができないのか無意識に考えてる自分が居て……優柔不断っていうのか、考えが定まらなくて……何ていって慰めてやればいいのか分からないんだ。ごめんな」
私は大きく首を振った。そして気づけば殿村の背中に両手を回してジャケットごとぎゅっと握りしめていた。
「殿村は全然……悪くない……私こそ……ずるくてごめんなさい……」
自分が弱っているからと言って、こんな時だけ殿村の想いを知ってて優しさに縋って、傍にいてもらいたいと思う私は本当にずるい。これが殿村を傷つける行為にしかならないと分かっているのに。