世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「あの……えと、それ……」

「あ、大丈夫っす。これあとで叩き割って捨てときますんで」

「えっ!」

「えっ!、じゃあねぇよ。目覚まし位いくらでも買ってあげるんで!とりあえず梅子さんと俺用で二個買っときますね」

「ちょっとなんで二個……一個でいいわよっ」

「それぞれあっても良くない?」

「え?それどうゆう?」

梅子の怪訝な顔に俺はくすっと笑った。

「一緒に住んじゃおうかなって」

「は?……ちょっと……なんでそんな話になるのよっ」

「え?結婚すんだから同棲しちゃえばいいじゃん。いつでもセックスできるし」

「ばかっ!朝からとんでもない事言わないで」

(とんでもないこと?)

俺は梅子を前から抱きしめ直した。そして昨日を思い出しながら、ゆるゆると胸元に触れていく。

「ば……か。離れて……ちょ……触らないで」

「いいじゃん。もっかいしたい」

「だ、ダメ……た、誕生日だし」

「は?意味わかんねぇこと言うんすね。誕生日ならますますセックス日和だろうが……痛って!」

梅子が俺の頭をはたくと、大きな瞳をこれでもかと細めた。

「もうっ……朝から卑猥なのよっ!バカわんこ!」

「は?おい、誰がワンコだよ」

「だって……世界くん、すぐ噛みついてくるじゃないっ」

(何回言えばわかんだよっ、それは梅子さんだから)

「あのさー、俺だって見境なく噛みませんよ。ま、いいや。ゴムあと一個しか持ってないし夜に置いとこっと」

「なっ……」

そして俺が目覚まし時計を持って起き上がると、すぐに梅子が顔を逸らした。
< 240 / 291 >

この作品をシェア

pagetop