世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「や……ちょっと……ンッ」

「あ、この下着の色もツボっすね」

ツボっていうなら──目の前で意地悪く笑う子供みたいな笑顔も、私と同じシャンプーの匂いもすぐに目に留まる鎖骨のホクロもはっきり言ってツボだ。

「俺、梅子さんの一生虜なんで……ふっ……そんな気持ちいいですか?」

見下ろされながらゆっくり揺すられて、そんなことを耳元で囁かれたら、もうドツボだ。

「世界くん……の意地悪っ……」

永遠に私は世界くんから抜けだけない。
永遠に意地悪されて噛みつかれて、見えない首輪につながれている。

でも今日もちっとも嫌じゃない。

ずっと噛みついて。
ずっとキスして。
ずっと離さないで。


そして今日も明日も明後日も私の世界は世界くんの想うとおりにまわっていく。

 
「愛してるよ」

「愛してる」


──きっと永遠にどこまでも、どこまでいっても世界くんの想うツボ。





おしまい。🐕💓

2023.4.15 遊野煌

※最後までお読みくださった方のために『世界くんの想い人』短編を別で掲載します。良かったら覗いてください。

※画像はフリー素材です。
< 291 / 291 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:17

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

仮婚クローバー〜副社長は初恋の秘書にご執心〜
遊野煌/著

総文字数/31,819

恋愛(純愛)56ページ

第1回ベリーズ文庫デビュー応援コンテストエントリー中
表紙を見る
嘘からはじまる恋のデッサン
遊野煌/著

総文字数/25,373

恋愛(純愛)28ページ

表紙を見る
100回目の恋カレー
遊野煌/著

総文字数/7,577

恋愛(純愛)6ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop