世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
私はなかなか振り返れない。あの時の光景が一気にフラッシュバックしてくる。
──『ごめん、梅子……子供が出来たんだ。別れてくれないか?』
「あれ源課長?私のこと忘れちゃいました?」
(彼氏を寝取られた女の名前忘れるわけないでしょ)
二つ年上だった学校教諭の圭太と付き合っていた時、たまたま近くに住んでいた後輩の里穂と食事を一緒にしたことがあったが、まさかそのあと、里穂が圭太を私から寝取り子供まで作るとは思ってもみなかった。私は鞄をぎゅっと強く握りしめる。
(大丈夫、もう五年も前じゃない)
私は、ゆっくり振り返ると無理やり口角を引き上げた。
「久しぶりね。里穂ちゃん」
「ほんとお久しぶりですねー、今日は圭太さんのお母様が子供みててくれて久しぶりに思い出のレストランに食事に行ったかえりなんです。源課長はもしかして残業がえりですかぁ?」
私はできるだけ、里穂の隣にいる圭太をみないように鼻にかかる甘えた声に返事をする。
「えぇ、相変わらず見積課いそがしくて」
「元同期から聞いたんですよ、源課長相変わらず仕事が完璧で男の影もなくお仕事に邁進されてるって。ほんとバリキャリってかんじですごいですよねー、圭太さんもそう思うでしょ?」
里穂は長い茶髪を耳にかけながら隣の圭太に腕を絡めなおした。その左手の指先には圭太とおそろいの指輪が光る。
「……そうだな……梅子は仕事が一番大切だからな」
──『ごめん、梅子……子供が出来たんだ。別れてくれないか?』
「あれ源課長?私のこと忘れちゃいました?」
(彼氏を寝取られた女の名前忘れるわけないでしょ)
二つ年上だった学校教諭の圭太と付き合っていた時、たまたま近くに住んでいた後輩の里穂と食事を一緒にしたことがあったが、まさかそのあと、里穂が圭太を私から寝取り子供まで作るとは思ってもみなかった。私は鞄をぎゅっと強く握りしめる。
(大丈夫、もう五年も前じゃない)
私は、ゆっくり振り返ると無理やり口角を引き上げた。
「久しぶりね。里穂ちゃん」
「ほんとお久しぶりですねー、今日は圭太さんのお母様が子供みててくれて久しぶりに思い出のレストランに食事に行ったかえりなんです。源課長はもしかして残業がえりですかぁ?」
私はできるだけ、里穂の隣にいる圭太をみないように鼻にかかる甘えた声に返事をする。
「えぇ、相変わらず見積課いそがしくて」
「元同期から聞いたんですよ、源課長相変わらず仕事が完璧で男の影もなくお仕事に邁進されてるって。ほんとバリキャリってかんじですごいですよねー、圭太さんもそう思うでしょ?」
里穂は長い茶髪を耳にかけながら隣の圭太に腕を絡めなおした。その左手の指先には圭太とおそろいの指輪が光る。
「……そうだな……梅子は仕事が一番大切だからな」