世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
柔らかそうな黒髪を揺らしながらこちらにやって来る男の綺麗な切長の瞳と目が合って、私は思わず見惚れて口がぽかんと開いた。
(キラキラしてる……すごい……なにあれ周りからお星さまが溢れてる……)
「……てよ」
男がこちらに向かって何か口を開いている。
「へ? ……」
(え? 何か言った? 何処かで会った? でもこんなイケメン……忘れるはず……)
そのまま男は更に私に向かって歩み寄ると目の前で立ち止まった。心地よい甘い石鹸のような匂いが鼻を掠めて心臓がまたひとつ、とくんと鳴った。
「なぁ、うるさいから止めてよ」
「え? あっ……ごめんなさっ……」
男に見惚れてしまったあまり、スマホから『暴れすぎ将軍』のテーマ曲が鳴りっぱなしになっていることを忘れていた私は、慌ててポケットからスマホを手繰り寄せて引っ張り出した。
──チャリンチャリン……
「げっ! 」
スマホを引っ張り出した勢いでポケットに入れていた小銭が、そこら中に転がっていく。私は慌ててしゃがみ込んだ。
「ちょ……マジかよ……」
小銭を拾い集めていく私を見ながら男は頭をガシガシと掻くと、私に向かってため息をついた。
「悪いけど、俺急いでるんで」
「……え?」
(ちょっと……見捨てる気……? )
男は小銭を拾っている私を見て呆れた顔をしながら背を向けると、革靴を鳴らしてまた颯爽と歩いていく。
(噓でしょ!日本人ともあろうものが!)
私は拳を握りしめながら大きく息を吸い込んだ。
(キラキラしてる……すごい……なにあれ周りからお星さまが溢れてる……)
「……てよ」
男がこちらに向かって何か口を開いている。
「へ? ……」
(え? 何か言った? 何処かで会った? でもこんなイケメン……忘れるはず……)
そのまま男は更に私に向かって歩み寄ると目の前で立ち止まった。心地よい甘い石鹸のような匂いが鼻を掠めて心臓がまたひとつ、とくんと鳴った。
「なぁ、うるさいから止めてよ」
「え? あっ……ごめんなさっ……」
男に見惚れてしまったあまり、スマホから『暴れすぎ将軍』のテーマ曲が鳴りっぱなしになっていることを忘れていた私は、慌ててポケットからスマホを手繰り寄せて引っ張り出した。
──チャリンチャリン……
「げっ! 」
スマホを引っ張り出した勢いでポケットに入れていた小銭が、そこら中に転がっていく。私は慌ててしゃがみ込んだ。
「ちょ……マジかよ……」
小銭を拾い集めていく私を見ながら男は頭をガシガシと掻くと、私に向かってため息をついた。
「悪いけど、俺急いでるんで」
「……え?」
(ちょっと……見捨てる気……? )
男は小銭を拾っている私を見て呆れた顔をしながら背を向けると、革靴を鳴らしてまた颯爽と歩いていく。
(噓でしょ!日本人ともあろうものが!)
私は拳を握りしめながら大きく息を吸い込んだ。