タロくんとハナちゃん
幸せな朝
「━━━━ハナちゃん、着いたよぉ~」

バイクを停め、マンションに入る。
「あ!ハナちゃん、また一緒に鍵を開けよ?」

そう言って、後ろから包み込んだ太朗。
華子の手を取り、鍵を持たせた。

「はい/////」
一緒に鍵を開ける。

自動ドアが開いて、二人は手を繋ぎ中に入った。


自宅に帰り着き、太朗は華子を抱き締めた。

「はぁ…やっと、帰ってきた…」
「はい…」

「ハナちゃん、今日は疲れたでしょ?」
「あ、はい。
そうですね……なんか、色々あったので…」

「風呂に入って、寝よ?」
「はい」


「━━━━━タロくん、もうすぐで沸きそうです」

準備をしていると、太朗が後ろから抱き締めて言った。
「ハナちゃん」

「はい。
どうしました?」

「一緒に…入ろ…?」
抱き締める力を強め、窺うように言った太朗。

「へ!?/////い、一緒に…で、ですか!?/////」

「うん。
ハナちゃんと片時も離れたくない!お願い、ハナちゃん!」
華子を自分の方に向かせ、懇願するように言う。

「は、はい/////」
華子も恥ずかしそうに返事をした。


「━━━━━はい、ハナちゃん!ここ、座ってね!
僕が身体を洗ってあげるからね!」

「え?いや、それはじ、自分で…/////」

「えー!今日は怖い思いしたでしょ?
だから、いっぱい甘やかしたいんだ!
ね?」

「………は、はい…/////」


優しくスポンジが華子の肌を滑る。
「フフ…ハナちゃんの肌、スベスベしてて柔らかい!
気持ちいい~!」

「そうですか?/////
でも、私も…気持ちいいです…/////」

「ほんと?フフ…良かった!」

全身洗ってもらい、華子も太朗の身体を洗う。
そして、浴槽に浸かる。

向かい合って浸かっていて、華子は恥ずかしくてずっと俯いていた。
「ハーナちゃん!」
「は、はい!」

「僕を見てよ!」
「で、でも…は、恥ずかしくて…/////」

「でも、せっかく一緒に入ってるのにー」
「そ、そうですよね…」
華子は、ゆっくり見上げた。

「わ…////クソ可愛い~!」
「……/////」
(うー、恥ずかしいよぉ/////)

「はぁ…可愛い…/////」
「あんまり、見ないでください…/////」

「可愛い~!」

太朗は終始“可愛い”を連発していた。
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