うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
「無理じゃないよ! 雄翔くんとここでお話出来るの、私好きだし!」
思わず身を乗り出してOKすると、雄翔くんの顔がほころんだ。
年相応の、かわいくて優しい笑顔。
多分、私だけに見せてくれる笑顔。
「っ!」
「ありがと、俺も流歌と二人きりで話せるこの時間が好きだよ」
「っ! っ! っ!」
破壊力たっぷりな笑顔と言葉に、私はしばらく呼吸の仕方を忘れた。
時々こんな風に雄翔くんにノックダウンさせられそうになる。
その度に勘違いしそうになるから困っちゃうんだ。
雄翔くんにとって、私は特別な女の子なんじゃないかって。
夜も、どんなに遅くなっても【おやすみ】のメッセージだけはしてくれる。
教室ではあまり話せないけれど、何かと気にかけてくれる。
ここまで来ると本当に期待したくなっちゃって困るよ……。
でも、困るけど……やっぱりどうしようもなく嬉しいんだ。
そんな風に過ごすうちに、学園全体が学期末トーナメントに向けて動き始める。
訓練ルームも予約が取りづらい状態になって、なかなか実戦の練習が出来ない。
そんな状況で、やっと予約が取れたときのことだ。
思わず身を乗り出してOKすると、雄翔くんの顔がほころんだ。
年相応の、かわいくて優しい笑顔。
多分、私だけに見せてくれる笑顔。
「っ!」
「ありがと、俺も流歌と二人きりで話せるこの時間が好きだよ」
「っ! っ! っ!」
破壊力たっぷりな笑顔と言葉に、私はしばらく呼吸の仕方を忘れた。
時々こんな風に雄翔くんにノックダウンさせられそうになる。
その度に勘違いしそうになるから困っちゃうんだ。
雄翔くんにとって、私は特別な女の子なんじゃないかって。
夜も、どんなに遅くなっても【おやすみ】のメッセージだけはしてくれる。
教室ではあまり話せないけれど、何かと気にかけてくれる。
ここまで来ると本当に期待したくなっちゃって困るよ……。
でも、困るけど……やっぱりどうしようもなく嬉しいんだ。
そんな風に過ごすうちに、学園全体が学期末トーナメントに向けて動き始める。
訓練ルームも予約が取りづらい状態になって、なかなか実戦の練習が出来ない。
そんな状況で、やっと予約が取れたときのことだ。