うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
「でもこんな様子見たら心配だよ。緊張吹き飛ぶように元気注入しようか?」
「元気注入って何するつもりよ」
「え? そりゃあ背中をバシーンと叩くとか?」
千代ちゃんの質問にかわいく小首を傾げる藤子ちゃん。
仕草はかわいいけれど、やろうとしていることは全然かわいくない。
「それは痛そうだし、別の方法にしてやってくれないか?」
「っ! か、奏月先輩⁉」
苦笑いしながら登場したお兄ちゃんに、藤子ちゃんはあからさまに動揺して大人しくなる。
「……」
そういえばちゃんと聞いたことなかったけれど、藤子ちゃんのこの反応。
やっぱりそういうことかな?
「まあでも、みんながいるおかげか思ったよりは大丈夫そうだな」
「……うん、ありがとう」
安心した、と笑みを浮かべるお兄ちゃんに照れ臭く思いながらも感謝した。
私を心配してこの星彩学園に一緒に入学してくれたお兄ちゃんだもん。
気恥ずかしい気持ちはあるけれど、助かってることは多い。
「あ、良かった流歌。まだここにいたんだな」
お兄ちゃんのすぐ後に雄翔くんがかけ寄って来てくれた。
「うん、来てくれてありがとう。でもいいの? 雄翔くんの事務所の社長も来てるんでしょう?」
事務所の社長が来るからあいさつしないとならないって、今朝は別行動を取っていた雄翔くん。
それでもバトル前に応援に来てくれて嬉しいって思っちゃう。
「元気注入って何するつもりよ」
「え? そりゃあ背中をバシーンと叩くとか?」
千代ちゃんの質問にかわいく小首を傾げる藤子ちゃん。
仕草はかわいいけれど、やろうとしていることは全然かわいくない。
「それは痛そうだし、別の方法にしてやってくれないか?」
「っ! か、奏月先輩⁉」
苦笑いしながら登場したお兄ちゃんに、藤子ちゃんはあからさまに動揺して大人しくなる。
「……」
そういえばちゃんと聞いたことなかったけれど、藤子ちゃんのこの反応。
やっぱりそういうことかな?
「まあでも、みんながいるおかげか思ったよりは大丈夫そうだな」
「……うん、ありがとう」
安心した、と笑みを浮かべるお兄ちゃんに照れ臭く思いながらも感謝した。
私を心配してこの星彩学園に一緒に入学してくれたお兄ちゃんだもん。
気恥ずかしい気持ちはあるけれど、助かってることは多い。
「あ、良かった流歌。まだここにいたんだな」
お兄ちゃんのすぐ後に雄翔くんがかけ寄って来てくれた。
「うん、来てくれてありがとう。でもいいの? 雄翔くんの事務所の社長も来てるんでしょう?」
事務所の社長が来るからあいさつしないとならないって、今朝は別行動を取っていた雄翔くん。
それでもバトル前に応援に来てくれて嬉しいって思っちゃう。