うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
「なあ流歌」
「え? はいっ」
一体どうすれば……と軽く途方に暮れていたら、隣から声が掛けられる。
十二歳にしては落ち着いた雄翔くんの声に名前を呼ばれると、またドキドキしちゃう。
「流歌ってやっぱりプレイヤー志望? 作曲家志望とかではない?」
「え? うん、プレイヤー志望だけど……?」
何が知りたいのか分からなくてちょっと戸惑いながら答えたら、「そっかー」と残念そうに雄翔くんの形の良い眉が下がった。
「俺もプレイヤー志望だから一緒のチームは組めないな。残念」
「え……」
残念って……一緒のチームになりたいって思ってくれたってこと?
「あの、それって――」
「雄翔くーん! あたしエンジニア志望なんだ! 一緒のチームにどう?」
ドキドキしながら理由を聞こうとしたけれど、他の子たちにさえぎられちゃった。
そのまま雄翔くんの周りに人が集まってくる。
やっぱりみんな人気者の雄翔くんとチームを組みたいって思ってるんだな。
私も、一緒のチームになれたら……。
なんて思ってハッとする。
みんなみたいに積極的にもなれないのにそんなの無理に決まってるじゃない。
どっちにしろ同じプレイヤー志望なんだから同じチームにはなれないし。
「え? はいっ」
一体どうすれば……と軽く途方に暮れていたら、隣から声が掛けられる。
十二歳にしては落ち着いた雄翔くんの声に名前を呼ばれると、またドキドキしちゃう。
「流歌ってやっぱりプレイヤー志望? 作曲家志望とかではない?」
「え? うん、プレイヤー志望だけど……?」
何が知りたいのか分からなくてちょっと戸惑いながら答えたら、「そっかー」と残念そうに雄翔くんの形の良い眉が下がった。
「俺もプレイヤー志望だから一緒のチームは組めないな。残念」
「え……」
残念って……一緒のチームになりたいって思ってくれたってこと?
「あの、それって――」
「雄翔くーん! あたしエンジニア志望なんだ! 一緒のチームにどう?」
ドキドキしながら理由を聞こうとしたけれど、他の子たちにさえぎられちゃった。
そのまま雄翔くんの周りに人が集まってくる。
やっぱりみんな人気者の雄翔くんとチームを組みたいって思ってるんだな。
私も、一緒のチームになれたら……。
なんて思ってハッとする。
みんなみたいに積極的にもなれないのにそんなの無理に決まってるじゃない。
どっちにしろ同じプレイヤー志望なんだから同じチームにはなれないし。