うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
紹介と心配
その日のうちにチームメンバー決定のプリントを提出した私たち。
吉岡さん――ううん、藤子ちゃんにはこれからも振り回されそうな気はする。
けれど、ひまわりの笑顔で「これであたしたち仲間だね!」なんて言われたら違うよなんて言えなくなっちゃう。
千代ちゃん千絵ちゃんも仕方ないなって笑みを浮かべてるあたり、もう仲間だって認めてるみたい。
何より、私に対しての態度が好意的なものに変わっちゃってるんだもん。
こんなに真っ直ぐ好意を向けられて、嫌いだとか苦手だなんて思えるわけがないよ。
「で⁉ 流歌のお兄さんてどこ⁉」
翌日の昼食時。
藤子ちゃんはお盆を持ちながら私より前に出て食堂内を見回した。
「藤子ちゃん、落ち着いて。きっともう席を確保してくれてると思うから」
私は藤子ちゃんのはしゃぎっぷりにちょっと呆れてたしなめる。
お兄ちゃんを紹介するならお昼ご飯を食べながらが丁度良いと思って、昨日の夜のうちに連絡しておいたんだ。
だから座る場所も確保して待ってくれていると思うんだけど……。
「あ、流歌! こっちだ!」
食堂内を見回していると、初日のときのように声が掛けられる。
近づくと、お兄ちゃんの確保した席には前と同様中島先輩たちもいた。
吉岡さん――ううん、藤子ちゃんにはこれからも振り回されそうな気はする。
けれど、ひまわりの笑顔で「これであたしたち仲間だね!」なんて言われたら違うよなんて言えなくなっちゃう。
千代ちゃん千絵ちゃんも仕方ないなって笑みを浮かべてるあたり、もう仲間だって認めてるみたい。
何より、私に対しての態度が好意的なものに変わっちゃってるんだもん。
こんなに真っ直ぐ好意を向けられて、嫌いだとか苦手だなんて思えるわけがないよ。
「で⁉ 流歌のお兄さんてどこ⁉」
翌日の昼食時。
藤子ちゃんはお盆を持ちながら私より前に出て食堂内を見回した。
「藤子ちゃん、落ち着いて。きっともう席を確保してくれてると思うから」
私は藤子ちゃんのはしゃぎっぷりにちょっと呆れてたしなめる。
お兄ちゃんを紹介するならお昼ご飯を食べながらが丁度良いと思って、昨日の夜のうちに連絡しておいたんだ。
だから座る場所も確保して待ってくれていると思うんだけど……。
「あ、流歌! こっちだ!」
食堂内を見回していると、初日のときのように声が掛けられる。
近づくと、お兄ちゃんの確保した席には前と同様中島先輩たちもいた。