あなたの世界にいた私
そして、最後に。
僕が何よりもみんなに伝えたかったこと。
「そして、最後に、生きてください。
どんなに辛くて、
苦しくて、
……やめたくなった時も、生きてください。
生きる希望がないなら、
僕からの頼み事だと思って、
聞いてください。
僕のために、
…生きて、
そして、また、
ライブで会いましょ」
そう言って、無理やり笑った。
涙を流しながら笑っても、
説得力がないと言われるかもしれない。
でも、
それでも、
ここは、笑顔でいなくてはと反射的に思った。
「みなさんが、僕の生きがいです。
だから、生きてくださいね」
そう言って、
メンバーたちに目を向けると、
涙で濡れた笑顔で何度も頷いてくれた。
そして、コメント欄も、
僕や雪乃を批判する声は減っていた。