麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
再編へ…/その3
真樹子



なんと…!

うーん、驚いたわ…

数時間前、足の骨を麻衣さんに折られた南玉連合総長の合田と、その麻衣さんとはついさっきまで火の玉川原で死闘の最中にいた横田が、もう会談してるのか!

「麻衣さん!じゃあ、二人の間で話し合われてることって…」

「そうよ、”新生”南玉連合の具体像でしょう…」

新生南玉連合…!

私には衝撃的な響きだったわよ…

あの奢りきった都県境最大組織の南玉連合を、我々は分裂にまで追いやったのよ

それ、事実上達した今日この日に即、蘇生って…


...


「それで、どうするの、麻衣さん!私たちは実際、奴らを圧倒したのよ!これは間違いない。それなのに、ボロボロになった南玉なんかにさあ、そんなことをみすみす見逃すっていうの?」

「…虫の息だった南玉にトドメをさせなかったのは、今日、私が横田を潰せなかったことに尽きるよ。ここまでやってくれたみんなには申し訳ない気持ちです…」

「麻衣さん!」

私は心が爆発しそうだった

彼女が私たちを力強く引っ張ってくれたんだよ!

そして今夜、フリーで悶々としていたリエや祥子をはじめ、選民思考にどっぷり漬かった自称、紅丸理念の承継者達からコケにされてた多くの猛る女達がさ、みんな自由になった

それって、麻衣さんがかけた魔法で、奴らが起こしていた動脈硬化からみんなが解放されってたことなんだって!

それなのに…

私は、今さっきの感涙が悔し涙に呑み込まれていたわ


...


「真樹子さん…、あなたや片桐さんたち、それにそこに結集してるみんなは勝者だよ。正真正銘の…。ただ、私は自分の心に従って勝敗とかよりも、もっと違うところを追っていきたいんだ。だから結論としてはさ、真樹子さんや片桐さん、リエ、それにそこに集ってる仲間たちとは今後違う道を目指していきたい…」

「…」

違う道…!

麻衣さん、あなた…、ひょっとして!







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