麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
再編へ…/その7
多美代



「…津波さん、好きな方をどうぞ」

「いやあ、悪いなあ…。ジンジャーエールまで用意させちゃって…」

のん子さんには、津波がプールバーのルーカスでジンジャーガブ飲み女だってこと言っておいたから、酒屋まで買い出しに行っててくれたようだ(笑)

「ハハハ…、あんた、実にうまそうに飲むねえ…(笑)」

私は思わず”立場”を忘れ、笑顔でそう言葉をかけちゃったよ、”人質”に…(苦笑)

「ホントね…。いい飲みっぷりだわ。でかい体だから惚れ惚れするわよ(苦笑)」

はは…、のん子先輩も声を出して苦笑いしてるし‥


...


津波は好漢だよ

麻衣についてる立場だが、”一本”通ってる

ビシッと…

実際に今日戦った矢吹先輩や相川先輩も、この大女には一目置いてるよ

私も好きだわ、こういう竹を割った性格の女は…

いろいろあったが、できればドッグスはこの人の元で南玉に戻ってきて欲しいかな…

まあ、現実的には無理だろうけど…


...


「高津さん…。矢吹さんと相川さん、横田からの電話じゃないんですかね?」

おお…、ジンジャー片手の津波はニヤリと笑って、のん子先輩にズバリ切り込んできたぞ

まさか、おけいからって…

「…さすがね、あなた。よくわかったわねー」

そうか、電話はおけいからだったのか

おけい、体の方は大丈夫だったのかな…


...



「へへ…、ジンジャー飲むとデキの悪いオツムも冴えるんですよ。…たぶん、合田さんとも会ってますよ、横田は…」

なんだって…!

「津波さん!それ、どういうことだよ…」

「本田さんだったっけ、アンタ…。横田とは陸上仲間で盟友らしいな。いい友達を持ったよ、本田さん。…実質、今夜南玉を麻衣から守り抜いたのは、アンタたち二人だ。これからの南玉を守っていくのもな…」

何言ってんだろ、この人…

のん子先輩と私は顔を見合わせていたよ…





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