麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
再編へ…/その8
真樹子



久美…

「…もう泣くなって。これからみんなにはさ、麻衣さんの言葉を伝えて気合入れる。その際、アンタと静美を連中に面通しさせるんだからさ…」

「はい…。でも、麻衣の言葉が…、私…、嬉しくて…」

ハハハ…

さすがに感極まってるわ、久美のヤツ

無理もないって

いろいろあったからなあ、それこそ最後まで…(苦笑)

とは言え、時間も遅くなったし、やることはさっさとやらないとね…


...


「静美ー、こっち来て!」

「はいー!」

私は後ろに久美と静美を控えさせ、ベッツに参集した各部隊の主力に注目を指示した

「…みんなー!今、麻衣さんから伝言を預かった。彼女は今、横田競子のパイプ攻撃で負傷した頭部に包帯グルグル巻きの状態だが、骨や脳波には異常がなかったそうよ!」

”うぉー、よかった…!”

”麻衣さんー!お疲れ様でしたー”

はは…、さすがにみんな安心したようね(笑)


...


「…麻衣さんからはもう一つ言葉を授かったわ!遊軍で幾多の現場を果敢にこなした諸君には、心より感謝の意を示したいということだ!」

「…」

意外にも、場は静寂と化したよ

みんなは感慨深そうだった…

唇をかみしめる者、両手で口を覆ぎ嗚咽する者、大きく頷きながら目頭を熱くする者…

ここにいるみんなは、紅組や南玉らの”選民”さんたちに旗を振られるだけでは収まらなかった猛る女たちだった

その彼女らに、麻衣さんは躍動のステージを与えたんだ

そして大義も…

メグミたち二人はもう大泣きだよ…

当たり前だって!

こいつらには、もう、南玉連中を前にして小さくなるような惨めな思いはさせない


...


「いいかい…、みんなの部隊に対しての指揮系統は引き続き私が統括するが、今後、私のサブをこの北田久美が務める。全員、周知徹底してくれな」

”はい!北田さん、今後ともよろしくお願いします!”

「こちらこそよろしくです…」

久美は頭をペコリだ…(苦笑)

まあ、この妹はこんなとこだろう…

次は静美だ…


...



「静美、前に出なさい…」

「あっ、はい…」

「…もう一人、コイツはレッド・ドッグスで津波祥子の右腕的な立場にある新村静美だ。ドッグスの立ち位置については、麻衣さんの動向次第で流動的だが、どっちにしろ私らとは連携関係を保持する。いいな!」

”はい!新村さん、よろしくお願いします!”

「おい、静美、みんなにひと声かけろ」

「はい…。…新村です。皆さん、これからはひとつ…、よろしくお願いします…」

パチパチパチ…

うふふ…、レッドドッグス内で感情的に対立していた、北田久美と新村静美の二人が今、皆の前にして並んでるわ

よし…、私たちのサイドはこれで鉄壁だ!

”新生”南玉連合なんかぞに負けないって…‼





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