麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
再編へ…/その16
夏美



壮絶な死闘の翌日、ケイコは学校も休まず、いたって元気だったわ

昼休み…

人の目が付きにくい校舎脇で、私はケイコと会っていた


...


うーん…、顔や腕などあちこちに絆創膏や青あざが目立つけど、ケイコからは痛々しさなど微塵も感じられなかった

と言うか…、”それ”は、私には彼女が勝ち得た戦果の勲章にしか写らなかったわ

ケイコ、あなたは何と眩しいの


...



「昨夜遅く、ミキさんと電話で話したわ。あの人、あなたを気づかってた…。私もミキさんも、ケイコには南玉連合に入れさせたくなかったからね…。正直、しんどいわ、今の気持ち…」

ケイコは私の目をじっと見てたわ

同性から見ても惚れ惚れするようなピュアな瞳で…

それに比べて私は…

なんだかんだ言っても、結局は打算がすべての根底にある

ついに私は、あなたに陸上で才能を昇華させるための下地を奪ってしまった…

無力だった私を許してね、ケイコ…


...


「…それで、昨日の荒子総長との話なんですけど…」

「ケイコ…、私なんかにはいいわ。とにかく、今日、南玉ナンバー2の鷹美にね。私はその後、あっこから伝えられることになるから…」

「…先輩、昨日まで南玉の外部にいた人間が偉そうなこと言うようですが、本郷は南玉連合を守りたくてあんな行動を取ったと思えるんです。ヤツと命がけで戦った私の皮膚感覚では…。それは、先輩や刃根達美前総長が、信ずる心に従った情熱の限りを賭して土台を支えた今の南玉だからです!…先輩、アイツは荒子さんと決着をつけた後、南玉に戻る気持ちだと思います…」

「!!!」

ケイコ…!

この言葉は、今の私にとってまさに衝撃以外の何物でもなかったわ…





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